メンテナンスの話
太陽光発電が知れ渡り、普及し始めて久しいですが、従来から「太陽光発電はメンテナンスフリーだ」と言われ続けてきました。
しかし、この数年で業界としての考え方が変わりつつあります。
雨で流れるとはいえ、埃は日々降り積もるものですし、長年蓄積すればその影響で若干でも発電に影響があるでしょう。
特に野立て型のシステムになりますと、土や砂の上に設置する事になりますので、一般的な屋根に比べて、必然的に太陽光パネルに影響が出やすくなります。 定期的に太陽光パネル上部の清掃は必要となります。落ち葉の多い季節には、太陽光パネルの上に大量の落ち葉がつもる可能性も出てきます。
また、野立ての場合の大敵は雑草です。 設置する際に木の伐採や除草はもちろん、地中の根を取去る抜根という作業をしますが、その後に何の処置もしないでいますと、 各所から雑草が生えて来てしまい、放置するとパネルに影を落とす邪魔者になってしまいます。 これらを防ぐ為には、除草シートや砂利下シートと言われるシートを敷き詰めたり定期的に除草作業をする必要があります。 また、稀に大雪の年がありますが、そういった年は太陽光パネルに積もった雪を取り払わないと発電しません。
鳥の糞も大敵です。糞が原因で同じ部分だけがずっと発電しないでいると、発電量低下や、最悪の場合ホットスポットと言われる障害が起きる事があります。 こまめにチェックする事が重要で、ご自分でも確認する事が求められます。野立てですので、屋根の上よりは確認がしやすいとは思いますが、 ご自宅と発電所が遠い場合には定期的に清掃してくれる業者もある様ですのでご検討されても良いかもしれません。